本当に安い?Payoneer(ペイオニア)の手数料・使い方を解説!

Yumiko Kijima

海外送金を受け取る方法として「Payoneer(ペイオニア)」というサービスを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。法人・個人事業主の海外決済受け取りに特化したPayoneer。その評判は果たしてどうなのでしょうか?

この記事ではPayoneerの使い方を詳しく解説。さらに気になる手数料についても見ていきます。Payoneerは本当に安いのか、気になる人はぜひこの記事を参考にしてください。またPayoneerに代わる選択肢としてリアルレート海外送金サービスWiseについても紹介します。

目次

Payoneer(ペイオニア)とは:仕組み・使い方

Payoneerはアメリカ発の外貨決済プラットフォームです。法人や個人事業主など、事業者の利用に特化しています。

Payoneerアカウントを開設すれば、手数料無料で海外からの送金を受け取ることができます(しかし次章で説明する為替手数料に注意)。現在は米ドル、英ポンド、ユーロ、カナダドル、メキシコペソ、人民元、豪ドルの7通貨に対応しています。外貨売上金の受け取りや、海外アフィリエイト収入の受け取りなどに使うことができます。¹

受け取ったお金は、外貨のままPayoneerアカウントに保持しておくことが可能。もしくは2%の為替手数料を払うことで、日本の銀行口座に引き出すこともできます。さらにPayoneerアカウント間なら送金が無料で行え、アカウント内で他の外貨に両替することも可能です(その場合は0.5%の為替手数料が発生)²。

Payoneer(ペイオニア)の手数料:為替手数料に注意!

Payoneerの大きな特徴は、海外からの送金を無料で受け取ることができる点です。日本の銀行の多くは、海外送金を受け取る際に、1回あたり1,000円~2,500円程度の受取手数料がかかります。これは意外と大きな痛手となりかねません。受取手数料で損をすることがないよう、Payoneerを使いたいと思う人も多いでしょう。

しかし、Payoneerは完全に無料というわけではありません。受け取ったお金を日本の口座に出金する際には、為替手数料がかかります。

為替手数料は、通貨の両替が生じる際に発生する手数料です。Payoneerのホームページには、以下のような記述があります。

外貨を日本円へ換金する際の為替はMorningstar, inc. の仲値を基準値として、2%以下の為替手数料を加えた為替レートを適用し、出金時に金額をご確認いただけます。²

Payoneerの為替手数料は累計取引額に応じて、金額の1%~2%と定められています。例えば、Payoneerアカウントで受け取った1,000ドルを日本の口座に引き出すとします。この場合、1,000ドルの2%にあたる20ドル分が為替手数料としてかかります。結果として、980ドル相当の日本円しか受け取れないということになるのです。

リアルレートで海外送金を受け取る:Wise

対して、為替手数料のかからないリアルレートで海外送金を受け取ることのできるサービスもあります。例えばWiseがその1つです。

アメリカの送金人が日本へ1,000ドルを送金する場合³

銀行/海外送金プロバイダ 為替レート 送金手数料 受取額
WiseWise 実際の為替レート 12.89USD 108,636円

(2020年1月21日14:36(GMT+2)時点確認)

Wiseは、Payoneerのように受け取り専用のサービスではありません。しかし、送金人側がWiseを使えば、受取人は直接日本の銀行口座に日本円で送金を受け取ることができます。しかも受取手数料は無料、為替手数料もかかりません。

上記の例の場合、送金手数料は12.89USDと、Payoneerで1,000ドルを日本の銀行口座に引き出す際にかかる為替手数料よりも安いコストであることが分かります。

Wiseが安く海外送金ができる理由は、その送金の仕組みにあります。例えばアメリカから日本へ送金する場合、アメリカの銀行口座→Wiseがアメリカに持つ口座、Wiseが日本に持つ口座→日本の銀行口座へと送金が行われます。つまり、国内送金を生かした仕組みになっているため、海外送金をより安く、早く行うことができるのです。

wise-international-transfer-jp
【Wiseの新しい海外送金の仕組み】

リアルレートで送金を受け取りたい場合、送金人に「Wiseで送金して」と頼んでみるのもよいですね。Wiseは送金手数料も格安なので、送金人にとっても優しいサービスであるといえます。詳しい送金方法は、Wiseの使い方から確認できますよ。

どのくらい安く送金できるのか、シミュレーションからチェックしてみてくださいね。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっていますので、確認してみてください。

送金人がWiseを使った場合の送金受け取り方法

  1. 受取人(あなた)が、送金人に自分の口座情報を伝える
  2. 送金人が、Wiseのウェブサイト上で送金手続きを行う
  3. 送金人が、Wiseの口座へ振り込む
  4. Wiseが振込を受け取ったあと、受取人(あなた)の口座へ送金する
  5. 受取人(あなた)が、自分の口座で送金を受け取る

このように、いたって簡単に海外送金を自分の銀行口座へ受け取ることができます。Payoneerに代わる選択肢として検討してみてもいいですね。

Wise無料登録🚀

Payoneer(ペイオニア)の登録方法

Payoneerは登録無料、口座維持費や年会費なども一切かかりません。以下では、Payoneerの登録方法を個人と法人にわけて解説します⁴⁻⁶。

【個人の場合】

  • Payoneerホームページから「アカウント開設」をクリック
  • アカウントタイプで「個人」を選択
  • 必要情報を入力(住所、氏名、生年月日、メールアドレス、電話番号など)
  • ユーザー名とパスワードを設定
  • 身分証明書種別(パスポート、運転免許証、その他の顔写真付き公的身分証明書)を選択し、記載されている身分証明書番号と有効期限を入力
  • 引き出し用の銀行口座を登録
  • アカウント開設申請完了
  • (7営業日以内)審査結果がメールで通知される
  • 支払いを受け取ることができるようになる

【法人の場合】

  • Payoneerホームページから「アカウント開設」をクリック
  • アカウントタイプで「企業」を選択
  • 必要情報を入力(企業の正式名称、法人格、会社のURL、担当者の氏名・生年月日、メールアドレス、住所、電話番号など)
  • ユーザー名とパスワードを設定
  • 担当者の身分証明書の発行国を選択(例:日本)
  • 会社法人等番号を入力
  • 引き出し用の銀行口座を登録
  • アカウント開設申請完了
  • (7営業日以内)審査結果がメールで通知される
  • 支払いを受け取ることができるようになる

Payoneer(ペイオニア)から銀行口座へ引きだすには

海外取引先から受け取った外貨は、国内銀行口座へ日本円で出金できます。日本の金融機関であればどの銀行でも登録することができ、また口座は3つまで登録できます。⁷⁺⁸

  • Payoneerアカウントへログイン
  • メニューから、「引出し」>「銀行口座宛」を選択
  • 引出し元の通貨残高またはカードを選択
  • 出金先の銀行口座と金額を選択
  • 内容を確認し、問題なければ「この取引を承認する」チェックボックスをオンにして、 「出金」ボタンをクリック
  • 出金手続き完了後に確認メールが届く
  • 3〜5営業日以内に指定した銀行口座に入金される

Payoneer(ペイオニア)まとめ

以上Payoneer(ペイオニア)の使い方を見てきました。海外送金を受取手数料で受け取れたり、複数の外貨を1つのアカウント内で同時に管理できるのは便利ですね。

しかし、外貨を日本円で日本の銀行口座に引き出す際には、金額に応じて1~2%の為替手数料がかかります。このような為替手数料で損をしたくない人は、Wiseのようにリアルレートで送金を受け取ることのできるサービスを検討してみても良いかもしれません。もちろんWiseも、受取手数料は無料です。


ソース

  1. Payoneer Japan
  2. Payoneer Japan: ご利用手数料
  3. Wiseシミュレーション(2020年1月21日14:36(GMT+2)時点確認)
  4. Payoneer Japan: アカウント開設方法
  5. Payoneer Japan: アカウント開設方法 法人のお客様
  6. Payoneer Japan: アカウント開設方法 個人のお客様
  7. Payoneer Japan: 銀行出金サービス
  8. Payoneer Blog: Payoneerアカウントから登録銀行への出金方法

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。

国境のない金融

詳しくはこちら

役立つ情報、ニュース、お知らせ