
2020年留学に適したクレジットカードを比較!手数料も徹底解説!
目次 |
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そもそも海外留学に日本のクレジットカードは必須?現地で銀行口座を開設するのもあり!
留学するのにクレジットカードが必ずしも必要という訳ではありません。長期の留学であれば、留学先の国で銀行口座を開設し、日本の口座から海外の口座に海外送金をして、現地の生活では海外の銀行が発行するデビットカード/クレジットカードを主に利用することもできます。
ただ一方で、日本のクレジットカードには海外旅行保険などが付いていることも多いので、日本のクレジットカードを「保険用+予備のカード」として留学先に持って行っても良いでしょう。
日本の口座から海外の銀行口座に送金する際には、銀行の為替レートに注意🏦
例:日本の口座からアメリカの口座に、5,000ドル受け取れるように送金する場合
海外送金サービス | 送金手数料+中継銀行手数料 | 適用される為替レート | 必要な日本円入金額 |
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4,680円(送金額によって送金手数料が決まる) | 実際の為替レート(1EUR=118.665JPY)(1USD=109.405JPY) | 55万1,705円 | |
楽天銀行² | 1,750円 | 為替手数料を上乗せしたレート(1USD=111.76JPY) | 56万550円 ⬆️+8,845円 |
三井住友銀行SMBCダイレクト | 6,000円³ | 為替手数料を上乗せしたレート(1USD=111.45JPY)⁴ | 56万3,250円 ⬆️+11,545円 |
(2020年3月26日15:09(GMT+2)時点に行ったシミュレーション/計算に基づく。為替レートは常に変動しているため、上記の日本円入金額で常に5,000ドルを送金できる訳ではありません。また、楽天銀行が提供する送金シミュレーションは、実際の金額とは異なることがあり目安として使用するようウェブサイト上に注意書きがあります。三井住友銀行はシミュレーション機能がウェブサイトに無いため、三井住友銀行の為替レート・手数料をもとに計算しています。)
海外送金にかかるコストは送金手数料だけではありません。銀行や海外送金サービスは、「為替手数料」と呼ばれる手数料を上乗せした独自のレートを使っていることがほとんどです。為替手数料は、海外送金で見落としがちなコストになりがち。
上記の送金例では、送金手数料だけ見ると楽天銀行が1番安いように思えますが、為替レートを考慮した最終的な日本円入金額はTransferWiseの方が9千円近く安いことがわかります。
海外送金サービスの1つ、TransferWiseでは実際の為替レートと安い送金手数料で最大銀行の14倍安く送金できます。国内送金を活用した送金方法によって、受け取る側にも特別な海外送金受け取り手数料がかからないので、受取人にとってもお得になる可能性があります。
知っておこう!クレジットカードを海外で使うと、どんな手数料がいくらかかる?
基本の手数料は、「海外事務手数料」
日本のクレジットカードを海外で使う際の基本的な手数料は、「利用金額(外貨) × 国際ブランド(Visa、Mastercardなど)が定める為替レート × 海外事務手数料(%)」と計算できます。以下で詳しく解説していきます。
海外でクレジットカードを利用すると、そのデータがVisaやMastercardの決済センターに送られます。そして各決済センターが決済処理を行った日の為替レートに、カード発行会社が定める海外事務手数料を足して、日本円が請求されます。
例えば、Aさんが「海外事務手数料2%・MasterCardブランド」のクレジットカードをアメリカに持って行き、2020年3月12日にとあるお店で100ドルの買い物をしたとします。この決済は、2020年3月15日にMastercardの決済センターで処理され、この日のMasterCardが定める為替レートは1ドル=106.93円でした。
この時の買い物でかかる手数料は、100ドル(利用金額)×106.93円/ドル(国際ブランドが定める為替レート)×2%(海外事務手数料)=約214円となります。⁵⁺⁶
海外ATMで現金を引き出す場合は「カードの利率(実質年率)」と「海外ATM利用手数料」に注目
上記の例は、店舗でクレジットカードをカードのまま利用した場合ですが、海外で現金が必要になることもたまにあるでしょう。日本のクレジットカードを使って海外ATMで現金を引き出す際の基本的な手数料は、「利用金額(外貨) × 国際ブランド(Visa、Mastercardなど)が定める為替レート × 実質年率(%)÷ 365(日)× 日数(日)」と計算できます。これも以下で詳しく解説していきます。
クレジットカードを使って現金を引き出す際、返済するまではあくまでお金を借りていることを忘れてはいけません。そのため、利用金額と返済までの日数に応じて利子が発生します。
例えば、Aさんが「利率(実質年率)18%・MasterCardブランド・月末締め翌月26日払い・海外ATM手数料110円」のクレジットカードをアメリカに持って行き、2020年3月12日に海外ATMで100ドル引き出したとします。この決済は、2020年3月15日にMastercardの決済センターで処理され、この日のMasterCardが定める為替レートは1ドル=106.93円でした。
この時にかかる基本的な手数料は、100ドル(利用金額)×106.93円/ドル(国際ブランドが定める為替レート)×18%(実質年率)÷365日×42日(日数)=約221円。ここに海外ATM手数料110円を足すと、331円となります。⁷⁺⁸
日本円or現地通貨、支払う際は現地通貨を選ぼう
ショッピングや現金引き出しの際に日本円もしくは現地通貨で支払うことを聞かれたら、常に現地通貨を選択しましょう。ここで日本円を選択すると、そのお店が独自に制定している為替手数料が引かれてしまいます。これはカード発行会社が定める海外事務手数料よりも高額なことが多いので注意が必要です。⁹
どのカードがおすすめ?海外留学に適したクレジットカード
これらの手数料を念頭に置いて、海外留学におすすめのクレジットカードをいくつか見ていきましょう。
1.三井住友カード(学生)
三井住友カードの学生版は、18歳以上の学生を対象にしています。通常の三井住友カードと同じ特典を享受しながら、在学中は年会費無料で利用可能。海外旅行傷害保険もついてくるので、留学にも安心です。¹º海外で現金を引き出せるようにするには、「海外キャッシュサービスのご利用枠の設定」が必要となります。
特徴 | 三井住友カード(学生) |
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年会費 | 在学中:無料、卒業後:1,375円(税込)※キャンペーン期間中に申し込めば、年会費が永年無料に(2020年4月30日まで)。¹¹ |
為替レート | VisaやMastercardなど国際ブランドが定める為替レート |
海外事務手数料 | 2.00%(税込2.20%)¹² |
海外ATM利用手数料 | 1万円以下:110円、1万円超:220円 |
利率(実質年率) | 18.0% |
返済日 | 15日締め翌月10日払い/月末締め翌月26日払いのいずれか選択可 |
海外保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険(補償期間3ヶ月)¹³※事前に旅費などを当該カードでクレジット決済することが前提 |
2. 楽天カードアカデミー
楽天カードアカデミーは学生専用の楽天カードです。在学中も卒業後も年会費無料で利用でき、更新手続きも必要ないので便利。日本出国から3か月以内は海外旅行保険がつき、病気やケガだけでなく賠償責任や携行品損害もカバーされます。
楽天カードアカデミーの特長は楽天スーパーポイントを貯めることができることです。利用100円当たりにつき1ポイント、さらに楽天トラベルや楽天ブックスを利用するとポイント5倍になる特典があります。貯めたポイントは楽天サイトで使ったり、マイルに変換することが可能。¹⁴
ただし、楽天カードアカデミーはキャッシングを利用することができないので気を付けましょう¹⁵⁺¹⁶。
特徴 | 楽天カードアカデミー |
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年会費 | 永年無料 |
為替レート | 国際ブランドが定める為替レート |
海外事務手数料 | Visa:1.63%、Mastercard:1.63%、JCB:1.60%、American Express:2.00%¹⁷ |
海外ATM利用手数料 | キャッシング利用不可 |
実質年率 | キャッシング利用不可 |
海外保険 | 最高2,000万円の海外旅行保険(補償期間3ヶ月)※事前に旅費などを当該カードでクレジット決済することが前提¹⁸ |
3. JALカード navi(学生専用)
航空会社JALが発行する学生専用のクレジットカードです。国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBなど選べます。2020年4月~2021年3月まで利用金額に応じて(合計20万円以上なら500マイルといったように)、マイルがたまります。
もちろん留学や旅行に便利な海外旅行保険も付帯。JALを利用しなかった場合でも適用されるので便利ですね。¹⁹
特徴 | JALカード navi(学生専用) |
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年会費 | 在学中:無料 |
為替レート | 国際ブランドが定める為替レート |
海外事務手数料 | Visa:2.00%(税別)、Mastercard:2.00%(税別)、JCB:1.60%(非課税)、American Express:2.0%(非課税)、Diners Club:1.3%(非課税) |
海外ATM利用手数料 | 提携カード会社に問いあわせる必要あり |
海外キャッシング実質年率 | 提携カード会社に問いあわせる必要あり(新規申し込み時に収入証明書などの提出要、事前申し込み要)²º |
海外保険 | 最高1,000万円の海外旅行傷害保険(補償期間90日)※利用航空会社問わず²¹ |
4.学生専用ライフカード
学生専用ライフカードはMastercard、JCB、Visaの3種類から選ぶことができます。海外旅行や留学時には、海外でも日本語サポートが受けられて便利。さらに、海外でライフカードを利用すると、利用額の5%(年間最大50,000円)がキャッシュバックされます。誕生月はポイント3倍、入会から1年間はポイント1.5倍などのキャンペーンもあります。
ライフカードは学生でも海外キャッシングが利用可能です。実質年率は15%、利用限度額は10万円となっています。²²
特徴 | 学生専用ライフカード |
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年会費 | 無料 |
為替レート | 国際ブランドが定める為替レート |
海外事務手数料 | Visa:2.00%、Mastercard:2.00%²³ |
海外ATM利用手数料 | 1万円以下:100円(税抜き)、1万円超:200円(税抜き)²⁴ |
実質年率 | 15.0%²⁵ |
返済日 | ショッピング:毎月5日締め、キャッシング:毎月月末締め、支払い:請求月27日または請求月翌月03日²⁶ |
海外保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険(補償期間3ヶ月)※自動付帯²⁷ |
まとめ
今回、クレジットカードの手数料・留学先で使えるクレジットカードを解説・比較しました。
クレジットカードを使う際は、いくら使ったのか・手数料はいくらかかっているのかを把握し、使い過ぎすることが無いようにしましょう。
また、長期で留学する場合、現地で銀行口座を開くことを考えてみてもいいかも知れません。現地で銀行口座を開けば、その銀行が発行するデビットカードを使えることが一般的です。日本の口座から海外の口座へ送金する際には、送金手数料だけではなく為替レートもチェックして行いましょう。銀行だけでなくTransferWiseのように実際の為替レートで海外送金ができるサービスなどを比較検討してみてもいいかも知れません。
お金の管理をしっかりして、留学生活がさらに充実したものとなるといいですね。
ソース
- TransferWiseシミュレーション(2020年3月26日15:09(GMT+2)時点シミュレーション)
- 楽天銀行|海外送金シミュレーター (2020年3月26日15:09(GMT+2)時点シミュレーション)
- 三井住友銀行|外国送金サービス(SMBCダイレクト) サービス概要
- 三井住友銀行|店頭・電話での為替レート (2020年3月26日15:09(GMT+2)時点確認)
- 楽天カード|海外決済の適応レート・手数料の確認
- クレジットカードの三井住友VISAカード|海外でのご利用にあたって
- 三井住友VISAカード|海外でもキャッシング!海外キャッシュサービスを利用するメリット&注意点 [ゼロからはじめるクレジットカード]
- 三井住友VISAカード|三井住友カード
- TransferWise|DCC: What You Need To Know When Using a Foreign ATM
- 三井住友VISAカード|(学生)
- クレジットカードの三井住友VISAカード|一部のカードは年会費ずっと無料キャンペーン
- クレジットカードの三井住友VISAカード|「外貨でのショッピングご利用に伴う事務処理手数料」改定および海外旅行関連サービス拡充のお知らせ
- クレジットカードの三井住友VISAカード|海外旅行傷害保険
- 楽天カード | 楽天カード アカデミー
- クレジットカードを知る|楽天カードアカデミー - クレジットカードを知る
- 学生クレジットカード.com|学生向け楽天カードアカデミーの審査・キャッシング・利用可能額まとめ。通常カードとの差、メリット・デメリットやオススメの使い方、卒業後の切り替えは?
- 楽天カード|海外決済の適応レート・手数料の確認
- 楽天カード|海外旅行傷害保険
- JAL|JALカード navi(学生専用)(カードの種類)
- JALカード|キャッシングサービスは利用できますか?
- JALカード|JALカード navi(海外旅行保険)
- ライフカード|学生専用ライフカード
- ライフカード|海外ショッピング事務手数料改定のお知らせ
- ライフカード|海外キャッシングでかかる手数料を教えてください。
- ライフカード|キャッシングサービス
- ライフカード|ライフカードの締切日・支払い日を教えてください。
- ライフカード|カード付帯保険
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