イギリスで銀行口座を開設するには:必要書類や手順を解説!日本でもできる?

Yumiko Kijima

海外に移住したり、留学したりした際に必要になってくるのが現地の銀行口座です。留学費用の支払いや、バイト・仕事の給与の受け取り、家賃の支払い、クレジットカードの利用などには、現地の銀行口座が欠かせません。

この記事では、イギリスで銀行口座を開設する方法や銀行口座に関わるコストについて解説します。

日本でイギリスの口座情報を取得して、イギリスからの送金を受け取れる!

後から見るように、イギリスの銀行口座開設はイギリス居住者と非居住者によって、条件や方法などが異なります。しかし、Wiseのようなサービスを使えば、ポンド口座情報を日本からでも取得できます。

これを使えば、イギリスの友人や会社からの送金を、まるでイギリス国内にいるかのように、ポンドのまま受け取ることができます。さらに、受け取ったお金は送金や、Wiseカードで買い物に使えます。

Wiseではポンドなどの口座情報を取得する以外にも、実際の為替レートと格安の両替手数料で銀行の16倍安くお得に海外送金ができるサービスなどもあります。

こちらの手数料シミュレーションで実際どのくらいお得になるのかをチェックしてみてください。

The true cost of sending JPY to GBP

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では、イギリスの銀行口座開設について詳しく見ていきましょう。

非居住者もイギリスで銀行口座を開設できる?

イギリスに住所のある「居住者」(留学生や赴任などを含む)と、イギリスに住所を持たない「非居住者」(観光客やイギリスでビジネスをする機会が多いがイギリス以外に居住)では開設できる口座の種類に若干違いがあります。

居住者の場合は外国籍であっても、イギリスの銀行の一般的な口座を開設することが可能です。しかし非居住者の場合は、HSBCやバークレイズ銀行などが提供する「インターナショナルアカウント」を利用する必要があります。

イギリスで銀行口座を開く手順・かかる日数は?

イギリスで口座を開設する手順は、日本とは若干異なるので注意しましょう。インターネットで口座開設の申請・予約をしてから、予約した日時に窓口に伺う、というのが一般的な流れです。

まずは口座を開設したい銀行のホームページで、口座開設の項目(Apply for an account、Opening an accountなど)を開きます。次に、開設したい口座の種類を選びます。日本でいう普通預金はイギリス英語で「Current Account」というので注意しましょう。学生なら学生用口座を検討してみるのもありですね。

氏名や住所などの基本情報を入力した後の処理は銀行によって変わってきます。窓口に伺う日時が予約できれば、予約番号を控えましょう。または、後日メールで「窓口に伺うように」との連絡が来る場合もあります。

窓口では、必要書類を提出します。他にも口座を開設したい理由や、日本における住所などを聞かれる場合もあります。イギリスでは対応する人によって何を求められるか、何を聞かれるかということは大きく変わってくるので、一概には言えません。

無事に審査に通り、口座が開設できれば、最短で2-3日後に自宅に郵送でキャッシュカード・クレジットカードが届きます。手続きがスムーズにいくかどうかによってかかる日数は違ってきますが、最短で5日ほど、最長で2~3週間で口座が開けます。

イギリスで銀行口座を開くのに必要な書類

イギリスで口座を開設する際に必要となる書類は大きく分けて2つ、本人確認書類と住所証明書です。

本人確認書類として使える書類は

  • パスポート
  • ビザまたは滞在許可証

住所証明書として使える書類は

  • 賃貸契約書
  • 公共料金の支払明細書(住所の記載があるもの)
  • 公的機関(税務署など)から自宅に届いた手紙
  • 学校が発行した住所証明書

などがあります。ただし、銀行や職員によって何をOKとし何をNGとするかは大きく変わってきます。心配な場合は事前に電話で確認したり、複数の書類を持っていくなどして対応しましょう。

また、無事に口座が開設できた場合、入金を行う必要があるので、少額でもいいので現金を持っていきましょう。

(ソース バークレイズ NatWest HSBC ロイズ)

日本にいながらイギリスの銀行口座を開くことはできる?ネットでできる?

日本でもイギリスの口座を開くことは可能です。ただし、イギリスに住所を持っていない状態なので、イギリスの銀行の普通口座を開設することはできません。大手銀行のInternational Account(国際口座)と呼ばれる口座を開設することになります。

International Accountは、海外からでもイギリスの銀行の口座を開設できるサービスで、また使用する通貨を選択することもできます。また、海外への送金が一般的な口座よりも便利になる場合があります。

しかし気を付けたいのは、International Accountは通常口座よりも大きな額の初期入金を求められたり、年収条件があったりすること。口座の残高を一定以上に保つことも求められます。例えばバークレイズ銀行の場合、残高が£25,000(約370万円)以下になると、毎月£20(約3000円)の手数料を取られます。つまり一般の口座よりも開設・維持にかかる費用が高額になるので注意が必要です。学生がInternational Accountを開設するのは非常に難しいと言えます。

(ソース ロイズ NatWest バークレイズ)

イギリスの銀行口座に関わる手数料

口座維持費

聞きなれない言葉だと思いますが、イギリスでは銀行口座を所有すること自体に「口座維持費」と呼ばれる手数料がかかる場合があります。バークレイズ銀行やロイズ銀行、HSBCなどの大手銀行は、一般の口座であれば口座維持費は無料です。

International Accountの場合は、口座残高が一定額以下になると一か月あたり約£10~30の手数料がかかります。口座を開く銀行や口座の種類を選ぶ際には、必ず口座維持費について確認しましょう。

(ソース ロイズ バークレイズ HSBC NatWest)

ATM手数料

日本とは違い、イギリスのATMは夜間や土日でも利用手数料が無料のものがほとんどです。しかしATM機によっては£1.50から £2の手数料がかかるものもあります。

(ソース Wise)

振込手数料などの銀行の手数料

イギリス国内で自分の銀行口座からほかの口座に振り込み・送金する場合、基本的に振込手数料は無料です。即日の振り込みでも無料の銀行がほとんどです。ただし、高額のお金を振り込む場合は約£30ほどの手数料がかかります。

(ソース the Money Advice Service)

海外送金手数料

イギリスに移住・留学した際、家族からの仕送りを受け取ったり、日本での勤務先からの給料を受け取ったりなど、日本とお金をやり取りをする機会が生じてくるかと思われます。

日本からイギリスへの送金にかかる手数料は銀行によって異なりますが、送金手数料、中継銀行手数料、受取手数料など様々なコストがかかり、手数料の合計額が5000円を超えることも珍しくありません。

さらに、このようなわかりやすい手数料以外にも、両替レートに隠れた「為替手数料」がかかってくることにも注意が必要です。銀行は海外送金を行う際、為替市場によって定められた仲値に為替手数料を上乗せした独自レートを採用しています。
このように、海外送金を通常の銀行から行う場合、さまざまな手数料がかかってしまいます。

海外送金のコストを安く抑えたいと考えている人は、Wise(ワイズ)のようにリアルタイムの為替レートを採用した海外送金サービスがおすすめです。銀行と比べて、最大16倍安くお得に海外送金をすることができます。受取手数料も無料なので、海外からの送金を受け取る際にも便利に使えます。ウェブサイトから、海外送金シミュレーションもできます。

イギリスの銀行、どこがおすすめ?

数ある銀行の中で、イギリスで口座を開くのにおすすめなのはどこの銀行でしょうか?以下の4つはイギリスの銀行の中でもBIG4と呼ばれる大手のものです。支店の数が多く、口座維持費も無料のものがほとんどなので、おすすめです。また、支店を検索して、自分の家の近くに支店があるかを基準に決めてもいいでしょう。

HSBC

HSBCはイギリス最大の銀行で、150年以上の歴史を誇ります。特にアジアを中心に多様なサービスを展開しており、世界中に支店を持っていることでも有名です。ビジネスに強い銀行として知られています。

しかし、学生口座ではない普通の口座を開く際には、雇用されており一定の収入があることが条件となります。24歳以上65歳以下の場合、口座に毎月£500以上の額を入金するか、半年に最低でも£3,000の入金をしなければいけないということです。つまり、常に給与受け取りなどのために口座を使用し続けなければいけません。

  • インターネットバンキング(アプリ、週7日24時間利用可能)
  • 学生専用口座あり
  • 口座維持費無料
  • デビットカード
  • International Accountあり
  • HSBC支店検索

(ソース HSBC)

NatWest(ナショナル・ウエストミンスター銀行)

イギリスでは口座所有者が多いNatWestですが、日本ではあまり知られていません。Apple PayやGoogle Payなどのオンライン決済サービスとも連携しており、オンラインで買い物をするとキャッシュバックがあるサービスもあります。

  • インターネットバンキング(アプリ、週7日24時間利用可能)
  • 学生専用口座あり
  • 口座維持費無料
  • デビットカード
  • International Accountあり
  • NatWest支店検索

(ソース NatWest)

ロイズ銀行

  • インターネットバンキング(アプリ、週7日24時間利用可能)
  • 学生専用口座あり
  • 口座維持費無料
  • デビットカード
  • International Accountあり
  • ロイズ銀行支店検索

(ソース ロイズ)

バークレイズ銀行

日本でも「バークレイズ銀行」の名を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。イギリスにおける銀行の中で圧倒的に支店数が多く、在英日本人の多くはこのバークレイズ銀行に口座を持っています。提携しているお店で買い物するとキャッシュバックがあるなど、便利なサービスが多くて人気です。

  • インターネットバンキング(アプリ、週7日24時間利用可能)
  • 学生専用口座あり(留学生専用のものも)
  • 口座維持費無料
  • デビットカード
  • International Accountあり
  • バークレイズ銀行支店検索

(ソース バークレイズ)

Wise

最近では、銀行以外の選択肢もあります。

Wiseマルチカレンシー口座を開設すれば、イギリスの銀行口座情報を得ることができます。これを使えば、友人や家族、会社や取引先から、イギリスの銀行口座を持っているのと同じように、英ポンドで支払いを受けることができます。

wise-account-jp

Wiseマルチカレンシー口座で得られる銀行口座情報は、ポンドだけでなく、米ドル、ユーロなど10通貨です。

また、Wiseマルチカレンシー口座は、海外送金にも役に立ちます。先述した通り、実際の為替レートと格安の送金手数料で世界中に送金することができます。

さらに、Wiseデビットカードを発行して、お得な両替手数料で日本円残高を英ポンドに両替して、買い物を楽しむこともできます。日本の多くのクレジットカードの海外事務手数料が1.60%〜2.50%に設定されているのに対し、Wiseデビットカードの両替手数料は、日本円→英ポンドであれば0.68%で済みます。

Wiseアカウントを使ってイギリスからポンドを受け取る方法

  1. Wise登録
  2. ウェブサイトまたはアプリから、受け取りたい通貨の残高を開設する
  3. まだ済んでいない場合、本人確認手続きをする
  4. 取得した口座情報を送金人(会社、クライアント、ご友人など)に知らせ、送金を依頼する
  5. Wiseアカウントの口座で直接送金を受け取る

Wiseマルチカレンシー口座は無料で簡単にオンラインで開設することもできるので、ぜひ利用を検討してみてください。

Wiseマルチカレンシー口座💡


以上、イギリスで銀行口座を開設する方法を見ていきました。イギリス現地での口座開設には、イギリス内に住所が必要です。住所証明に使える書類はいろいろありますが、どれが好まれるかは銀行・店員によって違ってきます。事前に問い合わせて、スムーズに手続きを行いましょう。口座維持費が無料で支店数が多い大手銀行の利用が特におすすめです。

日本にいながら簡単にイギリスの口座情報を取得したい人や、イギリスから日本、日本からイギリスへの海外送金をする場合は、Wiseの利用も検討してみてください。


*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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