ニュージーランドで銀行口座を開設するには:必要書類・手順を解説

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ニュージーランドに留学・赴任したり、またはワーキングホリデーで移住したりする際に必要になってくるのが現地の銀行口座です。留学費用の支払いや、バイト・仕事の給与の受け取り、家賃の支払い、クレジットカードの利用などには、銀行口座が欠かせません。

現地の口座があれば24時間無料でATMを使えたり、ニュージーランドで主流のデビット支払い方法「EFTPOS(エフトポス)」も利用出来ます。

この記事では、ニュージーランドで銀行口座を開設する方法や銀行ごとの特徴、銀行口座に関わるコストについて解説します。


例:日本からニュージーランドへ10万円送金する場合

銀行/プロバイダ 送金手数料 為替レート 合計コスト
ゆうちょ銀行 ゆうちょ銀行 2000円(ゆうちょダイレクト)4,000円(窓口) 独自の為替レート 2000/4000円+為替手数料
Wise Wise 863円 実際の為替レート 863円

ニュージーランドに留学・移住する際、日本⇄ニュージーランド間の送金をすることがあるでしょう。海外送金に特化したWiseを使うと、為替手数料が含まれない実際の為替レートでお得に送金ができます。銀行と比べ最大8倍安い手数料で送金ができます。


ニュージーランドで銀行口座を開く手順

ニュージーランドの大手銀行の多くでは、オンライン、電話、窓口の3つの方法で口座を開設することができます。今日ではオンラインでの口座開設手続きが最も一般的であると言えます。以下、オンラインでニュージーランドの銀行口座を開設する手順を見ていきます。

  • どの銀行の口座を開設したいかを決める

ニュージーランドのおすすめの銀行はこの記事の最後で紹介しています!

  • 銀行が決まったら、ホームページの「Open Account」のページを開く

名前や住所など、自分の基本情報を入力します。

  • 本人確認・住所確認をする

KiwibankやBNZなどの銀行は、RealMeと呼ばれるニュージーランド政府運営のオンライン本人確認機能と連携しており、RealMeアカウントを持っていれば、それを入力するだけで本人確認・住所証明が完了することも¹。この場合、窓口に行かなくてもすべての手続きが完了します。

しかし、ANZなどRealMeを使っていない銀行は、初めての口座開設の場合、オンラインでの手続きに加えて窓口で本人確認・住所証明を行う必要があります。

  • 必要があれば最寄りの銀行窓口を訪ねましょう

オンライン申し込み後に発行された申込番号や、メールで送られる申し込み完了通知を持って近くの窓口に伺いましょう。

「最初から窓口に行けばいいのでは…?」と思う方もいると思いますが、事前にインターネット上でできる情報入力を済ませてしまえば、窓口でかかる時間を短縮できます。また、申し込み完了後に持参すべき書類を明確に教えてくれる場合もあるので、やはりオンラインでの申し込みするほうが安心でしょう。

ニュージーランドで銀行口座を開設するのに必要な書類

ニュージーランドで銀行口座を開設する際、本人確認のための書類と、住所証明のための書類の2種類が必要になります。RealMeアカウントを持っている場合は、それ1つで本人確認と住所証明を兼ねられる場合もあります。

本人確認のための書類は、基本的にパスポートを使用しましょう²³。銀行によっては「出生証明書(翻訳付き)+国際免許証」の組み合わせでもOKの場合もありますが、パスポートが一番手軽でしょう。

また2017年7月からの法の改定により、ニュージーランドで銀行口座を開設する際は、日本のマイナンバーを提示する必要があります⁴。

住所確認に使える書類は

公共料金の支払い証明書(電気・ガス・水道・固定電話回線など)

政府機関からの手紙(住所の記載があるもの)

学校からの手紙(住所の記載のあるもの)

雇用契約書

賃貸契約書

・ホストファミリーからの手紙(ANZのみ)

などがあります²³。留学生の場合は、学校からの手紙がどこの銀行でも使えて最も安全です。

これらに加えて、ニュージーランドに合法的に滞在していることを示すため、ビザ(留学・ワーホリ・商用ビザなど)の提示を求められる場合もあります⁵。

日本にいながらニュージーランドの銀行口座を開くことはできる?ネットでは?

ニュージーランドのほとんどの銀行では、実際にニュージーランドに行く前に、日本からでもインターネット上で口座開設をすることができます⁶。
ニュージーランドの大手銀行の多くは、海外からニュージーランドの銀行の口座を開設するためのサービスを展開しています⁶⁷⁸⁹¹º。手続きの方法はどこも似たようなもので、

日本にいながらオンラインで口座開設を申し込む→ニュージーランドに到着したら、窓口に伺って口座をアクティベートする

手続きの方法はどの銀行も似たようなもので、「日本にいながらオンラインで口座開設を申し込む→ニュージーランドに到着したら、窓口に伺って口座をアクティベートする」という流れになります。

オンラインでの申し込みの際は、ニュージーランドの住所を入力する必要がありません。まだどこに住むか決まっていない、という人にとっては便利ですね。ただし、ニュージーランドのビザの写真をアップロードする必要があるので、ビザがないという場合は申し込みできません。

インターネット上でも申し込みが完了したら、確認のメールが送られてきます。そしてニュージーランドに到着したら、窓口に伺いましょう。

ニュージーランドの銀行口座に関わる手数料

ニュージーランドの銀行の口座を持つ際、様々な手数料がかかってきます。海外の銀行の手数料は日本とは違う場合も多いので、後から「知らなかった!」ということがないように、事前にしっかり確認しておきましょう。

口座維持費

ニュージーランドでは銀行口座を所有すること自体に「口座維持費」と呼ばれる手数料がかかる場合があります。Kiwibank¹¹やANZ¹²、Westpac¹³などの大手銀行の一般口座は、口座維持費が無料です。

しかしBNZ¹⁴の口座は一か月に5ドル(19歳以下の学生は無料)、ASB¹⁵(紙の書類による明細書の受け取りを停止すれば無料)は3.5ドルの口座維持費がかかります。

振込手数料などの銀行の手数料

ATMやオンラインでの振り込みや入金は基本的に無料です(国内の送金に限る)。しかし、インターネットバンキングが主流になっているニュージーランドでは、窓口での引き出しや振り込み・送金などの業務には1回あたり3ドル程度の手数料がかかります。

カード手数料

ニュージーランドにはオセアニア地域特有のデビットサービスEFTPOSがあります。多くの銀行ではキャッシュカード(ATMカード)にEFTPOS機能が付いてくるので、お店でキャッシュカードを使って支払いができます。

しかしキャッシュカードなのでオンラインの買い物では使えなかったり、またEFTPOSというシステムが根付いたオセアニア地域以外では使えないなど制限も多いです。

対して、デビットカードには、EFTPOS支払い機能もついているので、ニュージーランドでの支払いに便利なだけでなく、オンラインの買い物や旅行の際に使うことができます。

多くの銀行において、デビットカードは年会費が10ドルかかります。しかし、例えばKiwi bankは初めてのカードに限り、最初の1年間は年会費が無料になります¹⁶。また、ANZも口座の種類(Freedom、Jumpstart)によっては、年会費が無料になります¹⁷。

ATM手数料

ニュージーランドには数多くのATMがあり、見つけるのに困ることはありません。自分が口座を持っている銀行のATMを使う場合、基本的に手数料はかかりません。しかし他の銀行のATMを使うと、少額ですが手数料がかかる場合があります¹⁸。

海外送金手数料

ニュージーランドに移住・留学する際には、家族からの仕送りを受け取ったりなど、日本とお金をやり取りをする機会があることが多いでしょう。

日本からニュージーランドへの送金にかかる手数料は銀行によって異なりますが、送金手数料、中継銀行手数料、受取手数料など様々なコストがかかり、手数料の合計額が5000円を超えることも

さらに、このようなわかりやすい手数料以外にも、為替レートに隠れた「為替手数料」がかかってくることにも注意が必要です。

銀行や多くの海外送金プロバイダは海外送金を行う際、為替市場によって定められた仲値に為替手数料を上乗せした独自レートを採用しています。

例えば、2019年3月15日の仲値は76.57円ですが、みずほ銀行の日本円→NZドルのレートは79.12円です。これはどういうことかというと、みずほ銀行からニュージーランドへ50万円送金したい場合、仲値では50万円は
約6,529NZドルに相当しますが、みずほ銀行のレートでは50万円=約6,319NZドルと、送金額が210NZドル(約16,000円)分も目減りしてしまいます。

海外送金の手数料を安く抑えたいと考えている人は、Wise(ワイズ)のようにリアルタイムの為替レートを採用した海外送金サービスがおすすめです。銀行と比べて、最大で手数料が8倍も節約できることもあります。また、送金者がWiseを使った場合、受取手数料も無料なので、海外からの送金を受け取る際にも便利に使えます。

ニュージーランドでおすすめの銀行

以下ではニュージーランドで口座開設をする際におすすめの、ニュージーランドの主な銀行を5つ紹介します。

Kiwibank

Kiwibankはニュージーランド政府によって設立された銀行で、その前身は郵便局銀行なので、日本でいうとゆうちょ銀行のような立ち位置にあるといえます。支店数はニュージーランドの銀行で最も多く¹⁹、利便性が高いといえるでしょう。

・口座維持費無料(Free Up)

・インターネットバンキング(アプリもあり)

・支店数ナンバーワン(郵便局と併設の場合が多い)

・学生専用プランあり(Tertiary Pack)

・国外からでもオンラインで口座開設の申し込みが可能

ANZ

ANZはオーストラリア・ニュージーランド銀行の略称で、ニュージーランド最大手の銀行です。ATMの数でも群を抜いており¹⁹、ニュージーランド国内での利用者数は最も多くなっています。日本にも東京と大阪に支店があり、日本支店に出向いて現地口座を開設することも可能です(ただし20歳以上のみ、手数料9,000円、最低申込額1,000,000円)²º。

・口座維持費無料(Go Account)

・インターネットバンキング(アプリもあり)

・ATM数ナンバーワン

・日本の支店から口座開設可能

・国外からでもオンラインで口座開設の申し込みが可能

・日本語対応ATM

・多国語対応のヘルプデスクあり

・学生専用口座あり(Jumpstart Account、口座維持費無料)

BNZ

ニュージーランドで2番目に大きな銀行がBNZ(ニュージーランド銀行)です¹⁹。150年の歴史を誇るBNZは、最大で25の口座を簡単に作ることができ、用途別にお金を管理するにはとても便利です。公式ホームページには、国外から口座を開設するための手順が日本語で説明してあるページもあります。

・口座維持費5ドル/月(You Money、19歳以下の学生は無料)

・インターネットバンキング(アプリもあり)

・国外からでもオンラインで口座開設の申し込みが可能(日本語ホームページあり)

・日本語対応ATM

・学生専用口座あり(口座維持費無料)

ASB

ASB銀行はニュージーランドに130万人以上の顧客を抱える大手の都市銀行です。日本語で問い合わせができるサービスもあり、英語に自信がない人には便利ですね²¹。

・口座維持費3.5ドル/月(紙面の明細の受け取りを停止すれば無料)

・インターネットバンキング(アプリもあり)

・国外からでもオンラインで口座開設の申し込みが可能(日本語ホームページあり)

・学生専用口座あり(Tertiary student package、口座維持費無料)

Westpac

Westpacはニュージーランドの四大市中銀行の一つで、国内で2番目に多いATM数を誇ります¹⁹。Airpoints Mastercardを作れば、カードを使えば使うほどAirpoints(ニュージーランド航空のマイレージポイント)がたまるという利点もあります²²。

・口座維持費無料(Westpac Everyday)

・インターネットバンキング(アプリもあり)

・国外からでもオンラインで口座開設の申し込みが可能

・日本語対応ATM

・学生専用口座あり(School Leavers Account、口座維持費無料)

Wise

最近では、銀行以外の選択肢もあります。

Wiseマルチカレンシー口座を開設すれば、ニュージーランドの銀行口座情報を得ることができます。これを使えば、友人や家族、会社や取引先から、ニュージーランドの銀行口座を持っているのと同様に、ニュージーランドドルで支払いを受けることができます。

wise-account-jp

Wiseマルチカレンシー口座で得られる銀行口座情報は、ニュージーランドのものだけではありません。米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、シンガポールドルなど10通貨を外貨のまま受け取れる、現地口座情報を取得することができます。

また、Wiseマルチカレンシー口座は、海外送金にも役に立ちます。先述した通り、実際の為替レートと格安の送金手数料で世界中に送金することができます。

Wiseデビットカードを発行して、お得な両替手数料で日本円残高をニュージーランドドルに両替して、買い物を楽しむこともできます。日本の多くのクレジットカードの海外事務手数料が1.60%〜2.50%に設定されているのに対し、Wiseデビットカードの両替手数料は、日本円→ニュージーランドドルであれば0.60%で済みます。

Wiseマルチカレンシー口座は無料で簡単にオンラインで開設できます。

Wiseマルチカレンシー口座💡


以上、ニュージーランドで銀行口座を開設する方法を見ていきました。オンラインで口座開設申し込みをして、その後窓口で本人確認を行う方法が最も一般的なようです。実際にニュージーランドに行く前でも、日本から口座開設の申し込みができるので、移住がスムーズに行えます。また、ニュージーランドの銀行は日本語でのサポート体制が充実しているところも多いのが特徴です。

ニュージーランドの銀行口座開設後、日本⇄ニュージーランド間の海外送金を行う機会があれば、Wiseの利用がおすすめです。リアルレートと安価な手数料で、銀行に比べて手数料を最大8倍節約することができます。ぜひ一度海外へ送金シミュレーションをしてみましょう。

ソース:
1.https://www.kiwibank.co.nz/personal-banking/everyday-banking/free-up/
2.https://www.anz.co.nz/content/dam/anzconz/documents/common/id-address-verification-guide.pdf
3.https://media.kiwibank.co.nz/media/documents/kiwibank-identify-and-verify-jan19.pdf
4.https://www.kiwibank.co.nz/join-kiwibank/aeoi/#what-is-a-tin
5.https://www.kiwibank.co.nz/personal-banking/international-services/moving-to-nz/
6.https://www.kiwibank.co.nz/personal-banking/international-services/moving-to-nz/
7.https://www.anz.co.nz/personal/migrants-travel-foreign-exchange/microsite/en/move-to-nz/
8.https://www.bnz.co.nz/personal-banking/international/moving-to-new-zealand/open-an-account-from-overseas
9.https://www.asb.co.nz/moving-to-new-zealand/join-asb-from-overseas-guide.html
10.https://www.westpac.co.nz/fx-travel-migrant/banking-in-new-zealand/setting-up-a-bank-account-from-overseas/
11.https://www.kiwibank.co.nz/personal-banking/everyday-banking/free-up/
12.https://www.anz.co.nz/personal/accounts/everyday-banking/go-account/
13.https://www.westpac.co.nz/bank-accounts/transaction-accounts/westpac-everyday/
14.https://www.bnz.co.nz/assets/personal-banking-help-support/rates-and-fees/Personal-Account-Service-and-Facility-Fees.pdf?v=12
15.https://www.asb.co.nz/bank-accounts/interest-rates-fees.html
16.https://media.kiwibank.co.nz/media/documents/Personal_Banking_Fees_Limits_Brochure_feb19.pdf
17.https://www.anz.co.nz/personal/accounts/debit-cards/
18.https://wise.com/us/blog/atms-in-new-zealand
19.https://nzbanks.com/largest-banks-new-zealand
20.http://www.anz.co.jp/personal/banking-overseas/
21.https://www.asb.co.nz/ja/moving-to-new-zealand/advantages-of-banking-with-asb.html
22.https://www.westpac.co.nz/credit-cards/airpoints/airpoints-mastercard/

*2019年3月22日アクセス


*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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