リフティングチャージ・円為替取扱手数料とは?海外送金の節約法も解説!

Wise

海外送金をしようと思い銀行のホームページを見ていると「リフティングチャージ」「円為替取扱手数料」という言葉を見かけると思います。普段耳にしないこの言葉、ちゃんと意味を知っておかないと、海外送金の際に思わぬ手数料を取られてしまうかもしれません。

そこでこの記事では、リフティングチャージまた円為替取扱手数料とは何かを詳しく解説します!これらの手数料を回避し、海外送金の手数料を安く抑えるコツも紹介。新しい海外送金サービスWiseについても学べますよ。


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海外送金の真のコスト

日本円からアメリカに同じ10万円を送金しても、受取人に届く額が違うことがわかります。この理由は送金手数料の違いだけではなく、為替レートの違いにもよります。

多くの銀行・プロバイダは、為替手数料と呼ばれる手数料を上乗せした為替レートを使用しています。つまり、実際の為替レートではありません。

例えば、Wiseのように実際の為替レートと格安の送金手数料を使用する海外送金サービスを使うと、同じ送金額でも多くの額を受取人に届けられるかもしれません。日本の主要銀行と比べ、最大14倍安く海外送金ができます。

送金コストをチェックする


リフティングチャージ(円為替取扱手数料)とは

リフティングチャージとは、海外送金の際に、通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料のことを言います。つまり日本から円で送金し海外の相手が円のまま受け取る場合(円建て送金)、また外貨で送金し同一外貨のまま受け取る場合(外貨建て送金)に、リフティングチャージが発生します。

特に、円から円の送金の場合、リフティングチャージは「円為替取扱手数料」と呼ばれることもあります。最低で2,500円、それを超える場合は送金金額の0.05%(1/20%)と定められていることが多くなっています。

(例)10万円を円のまま海外に送金する場合

100,000円 × 0.05% = 50円 < 2,500円  リフティングチャージは2,500円

(例)10万ドルをドルのまま海外に送金する場合

100,000ドル × 0.05% = 50ドル > 2,500円 リフティングチャージは50ドル

海外送金:3つの種類。リフティングチャージなしで送金するには

海外送金には、一般的に3つの種類があります。

(1) 円→外貨

日本から円で送金し、海外の相手は外貨で受け取る。通貨の両替が発生する。

(2) 円→円(円建て送金)

日本から円で送金し、海外の相手は円のまま受け取る。相手が円建て口座を持っていることが必須。通貨の両替は発生しない。

(3) 外貨→外貨(外貨建て送金)

日本から外貨で送金し、海外の相手は同一外貨のまま受け取る。日本に外貨口座を持っていることが必須。

海外送金の種類 内容 リフティングチャージ
yen-to-dollar-jp 円口座→外貨口座 日本から円で送金し、海外の相手は外貨で受け取る。通貨の両替が発生する。 なし
yen-to-yen-jp 円口座→海外の円口座(円建て送金) 日本から円で送金し、海外の相手は円のまま受け取る。相手が円建て口座を持っていることが必須。 あり
dollar-to-dollar-jp 日本の外貨口座→外貨口座(外貨建て送金) 日本から外貨で送金し、海外の相手は同一外貨のまま受け取る。日本に外貨口座を持っていることが必須。 あり

このうち、最も一般的な方法は⑴の円→外貨です。この場合、送金時に通貨が両替されるので、リフティングチャージはかかりません

しかし(1)の場合、リフティングチャージの代わりにかかる手数料があります。それは、両替時に必要な為替手数料(為替コスト)です。これは、銀行が海外送金を行う時に、実際の為替レートではなく、為替手数料を上乗せした独自の為替レートを使って送金を行うからです。

つまり、銀行で海外送金する場合、通貨の両替があってもなくても、様々な手数料がかかってくるということ。

以下の表で、3つの送金方法でかかる手数料を比べてみましょう。

三井住友銀(SMBCダイレクト)で、10万円をアメリカの受取人に送金する場合¹

送金手数料(中継銀行手数料を含む) 為替手数料 円為替取扱手数料/リフティングチャージ 合計コスト
三井住友銀行 ⑴円口座からドル口座 6,000円 1ドルあたり1円 なし 6,000円+為替手数料(約778円)
三井住友銀行 ⑵円口座から円口座(円建て送金) 6,000円 -- 送金金額の0.05%(最低2,500円) 8,500円
三井住友銀行 ⑶ドル口座からドル口座(外貨建て送金) 6,000円 -- 送金金額の0.05%(最低2,500円または25ドル) 8,500円

この表を見ると、少額の送金の場合はリフティングチャージよりも為替手数料の方が安くなることが分かりますね。つまり、特別な事情(受取人が円で受け取りたいといった場合など)がない限り、円建てや外貨建てではなく、円から外貨へ送金する方がおすすめだと言えます。

「しかし、どの方法で送ってもこんなに手数料がかかるのか…」と驚いた人もいるかもしれません。普通の銀行での海外送金は、三井住友銀行に限らず、一般的に高額な手数料がかかります。しかし最近では安価で簡単な新しい海外送金サービスも増えています。その中のひとつ、例えばWiseを使うと、実際の為替レートで格安の手数料で海外送金をすることができます。

実際の為替レートで海外送金する方法:Wise

Wiseは、複数の国内送金を活用した仕組みで海外送金を行なっています。この新しいシステムによって、海外送金手数料を大幅に抑えることができるのです。

Wiseなら、送金前のシミュレーションで合計手数料と相手の受取金額がはっきりとわかります。海外送金の高いコストに頭を悩ませている人は、Wiseで海外送金シミュレーションをしてみてもいいかもしれません。

また、海外送金前に、銀行や各海外送金プロバイダの為替レート・手数料を比較してみても良いでしょう。

各銀行のリフティングチャージ比較

最後に、主要な銀行のリフティングチャージをそれぞれまとめてみました。銀行によって異なるので、送金前にしっかりと確認しておきましょう。

銀行 リフティングチャージ
三井住友銀行 三井住友銀行¹ 1/20%(最低2,500円)
ソニー銀行 ソニー銀行² 中継銀行で発生する場合あり
みずほ銀行 みずほ銀行³ 法人の場合は1/20%(最低2,500円)
新生銀行 新生銀行 2,000円(円口座→円建送金)/4,000円(外貨口座→外貨建送金)(送金手数料に含まれる)
SMBCプレスティア SMBC信託銀行プレスティア 法人の場合は2,500円
楽天銀行 楽天銀行 3,000円※法人の場合は2,500円
三菱UFJ銀行 三菱UFJ銀行 1/20%(最低2,500円)
りそな銀行 りそな銀行 1/20%(最低2,500円)
横浜銀行 横浜銀行¹º 1/20%(最低2,500円)
京都銀行 京都銀行¹¹ 1/20%(最低2,500円)
福岡銀行 福岡銀行¹² 1/20%(最低2,500円)

リフティングチャージは送金金額の1/20%(0.05%)、最低2,500円というのが一般的です。しかしソニー銀行のように、リフティングチャージの金額が公表されていず、中継銀行で発生する可能性があるという銀行もあります。また、個人と法人で異なることもあるので、心配な場合は事前に銀行に問い合わせることをおすすめします。

リフティングチャージまとめ

リフティングチャージは、海外送金で通貨を両替せずに送る場合に発生する手数料です。円→外貨のように、送金時に両替すればリフティングチャージは発生しませんが、代わりに為替手数料がかかってしまいます。

このように、銀行を介した海外送金は様々な手数料が発生し、結果としてとても高くついてしまうことがほとんどです。銀行だけではなく、様々な海外送金サービスも検討して、自分が納得できる方法で送金できるといいですね。

実際の為替レートで海外送金


ソース

  1. 三井住友銀行 外国送金サービス(SMBCダイレクト) 「その他の外国送金手数料」を参照
  2. ソニー銀行に問い合わせ
  3. みずほ銀行 外国送金(仕向送金) 「5.組戻しの取り扱い 」を参照
  4. 新生銀行 GORemit 「手数料」を参照
  5. PRESTIA SMBC信託銀行 手数料 送金・振込 「外為送金」を参照
  6. 楽天銀行 個人のお客様 海外送金 送金手数料 「円貨送金手数料(リフティングチャージ)」を参照
  7. 楽天銀行 法人のお客様 海外送金 送金手数料 「円貨送金手数料(リフティングチャージ)」を参照
  8. 三菱UFJ銀行 外国送金 「外国送金手数料」下の但し書きを参照
  9. りそな銀行 外国送金のご案内 「2.手数料」の「取扱手数料(リフティングチャージ)」を参照
  10. 横浜銀行 外国為替にかかわるおもな手数料 「外国送金手数料(仕向送金:お客さまが送金をおこなう場合)」の「取扱手数料」を参照
  11. 京都銀行 手数料のご案内 「外国送金関係手数料」の「リフティングチャージ(同通貨取扱手数料)」を参照
  12. 福岡銀行 仕向送金(外国への送金) 手数料 「リフティングチャージ」を参照

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