中国からの送金を日本で受け取るには:送金日数も
中国から給料を海外送金して日本で受け取る場合、他国と送金に関する条件が異なる場合が多いので注意が必要です。この記事では、中国から日本への送金の受け取り可否や送金人に伝えるべき情報などを解説します。
北海道銀行では、銀行窓口から海外送金ができます。その際、送金手数料をはじめ様々な手数料がかかります。また、海外送金に適用される為替レートには、「為替手数料」という気づきずらいコストも隠れていることに注意しましょう。
また北海道銀行以外の海外送金手段として、実際の為替レートの海外送金サービスWiseについても紹介します。
日本からアメリカへ、受取金額が1000ドルになるように送金したい場合(手数料:送金人負担)
プロバイダ | 手数料 | 為替レート | 送金にかかる合計費用 | 必要な日本円支払金額 |
---|---|---|---|---|
北海道銀行 | 送金手数料4,000円+支払銀行手数料2,000円¹ | 北海道銀行が定める為替手数料を上乗せした為替レート(1ドル=108.92円)² | 6,000円+北海道銀行が定める為替レートに含まれる為替手数料 | 114,920円(手数料・レートを元に計算) |
Wise³ | 225円+0.79% | 実際の為替レート(1USD=107.995円) | 1,105円 | 109,100円(シミュレーションより) |
(2019年9月30日時点)
北海道銀行から海外送金をするときの手数料は送金手数料や支払銀行手数料(送金人負担か受取人負担か選べる)などです。
しかし、北海道銀行での海外送金コストはこれだけではありません。その為替レートにも手数料が含まれていることに気をつけましょう。北海道銀行は顧客の海外送金を扱う際、銀行の基準レート(仲値)に為替手数料を上乗せしたレート(TTSレート)を使っています。
一方、海外送金に特化したサービス・Wiseでは、実際の為替レートを使用して海外送金を行なっています。
上記の例のように海外送金は銀行や海外送金サービスによって、かかるコストが大きく変わることがあります。どの金融機関やサービスから送金するか、送金手数料だけでなく為替レートもチェックした上で、じっくり検討してみるといいですね。
各手数料 | 北海道銀行 |
---|---|
送金手数料 | 4,000円 |
支払銀行手数料(送金人負担の場合) | 2,000円 |
銀行の海外送金では、支払銀行手数料がかかります。これは、送金銀行ではなく、コルレス銀行(送金銀行と受取銀行を仲介する銀行のこと)や受取銀行などでかかる手数料のことです。
海外送金では、2つ、3つのコルレス銀行を経由して送金することも珍しくなく、このコルレス銀行もそれぞれ手数料を徴収します。
こうした銀行でかかる手数料は、送金人負担か受取人負担か選ぶことができます。送金人負担を選ぶ場合、北海道銀行では2,000円かかります。受取人負担を選ぶと、受取人の受取額から手数料分が引かれることが多いです。あとからトラブルになることを防ぐために、あらかじめ送金人負担か受取人負担か話し合って決めておくといいですね。
海外送金手続きには、銀行は独自の為替レート(TTSレート)を使用します。これは、銀行が1日1回外国為替相場を見て定める銀行の基準レート(仲値)に、独自の手数料を上乗せしたレートとなります。
例えば、2019年9月30日の北海道銀行の仲値とTTSレートには以下の差があります。
北海道銀行のレート | レート | 1000ドルに相当する日本円 |
---|---|---|
仲値(1日に1回定められる銀行の基準レート)² | 1ドル=107.92円 | 107,920円 |
海外送金に適用されるレート(TTSレート)² | 1ドル=108.92円 | 108,920円 |
1,000ドル分を送金したい場合、この為替レートに含まれた手数料によって1,000円分の手数料がかかることがわかります。つまり、送金手数料や支払銀行手数料(計6,000円)も合わせると、7,000円のコストがかかっているとも言えますね。
各手数料 | 北海道銀行 |
---|---|
リフティングチャージ | 送金額の0.05%(最低額1,500円) |
北海道銀行で、円口座から海外の円口座、または外貨預金口座から海外の外貨口座へ送金する場合(つまり、両替をする必要がない場合)、リフティングチャージという手数料がかかります。
実際の為替レートは、刻一刻と変動します。しかし一方で、銀行が顧客相手に使うレートは、そうではありません。銀行・金融機関は、毎日午前9時55分の為替市場のレートをもとに、その日の基準となるレート(仲値(TTM))を定めます。
例えば上記で見た通り、北海道銀行の9月30日の仲値は、1ドル=107.92円でした。
しかし、銀行は海外送金にはこの仲値を使いません。銀行が円から外貨口座への海外送金に使うレートは、TTSレートと言って、仲値に一定の手数料を足したレートを使っています。北海道銀行の場合、TTSレートは1ドル=108.92円。つまり、1ドルにつき1円の手数料が上乗せされていることが分かります。こうした為替レートに隠れた手数料を「為替手数料」と言います。
「為替手数料を取るのは銀行だけ?」と思いきや、安い手数料を謳う海外送金プロバイダも実際の為替レートに手数料を上乗せしたレートを使っていることが多いです。なかには、安い送金手数料の代わりに、銀行よりも不利なレートを提供していることもあります。
送金手数料だけでなく、適用される為替レートによって、海外送金コストが変わることが分かりました。
しかし、どの為替レートならフェアと言えるのでしょうか?それは「ミッドマーケットレート」かもしれません。
為替は24時間世界中で売り買いされています。そして、為替トレーダーは「買い」または「売り」の通貨レートを選択して取引を行っています。この買いレート・売りレートの中間に当たるレートが、「ミッドマーケットレート」です。これは銀行が1日に1回定める仲値とは違い、為替相場の買いレート・売りレートと共にリアルタイムで変動します。
ミッドマーケットレートを確認するには、GoogleやXE、Yahooファイナンス、Wise両替レート計算ツールなどから調べることができます。
海外送金に特化したサービスWiseを使用すると、日本円から全52通貨へミッドマーケットレートで送金できます。
また、受取人の受取額や着金予定日、送金コストをシミュレーションから確認することができます。
Wiseアカウントは無料で開設できます。アカウント開設から、数分以内に最初の外国送金を行うことができるでしょう。(詳しい使い方はWiseガイドを参照)
Wiseがリアルレートと格安の送金手数料(銀行の最大8倍安いコストで送金できることも)で海外送金できる理由は、その新しい送金システムにあります。気になる人は、下記の動画からチェックしてみてください。
北海道銀行から海外送金をしたいときは、銀行の窓口にて手続きします。法人は窓口以外に「道銀ビジネスWEBサービス」⁴というインターネットバンキングからも送金可能。利用には契約手続きと基本の月額利用料が必要です。
北海道銀行は海外送金の受付がやや厳しめです。現金による海外送金は受け付けておらず、口座開設から半年経過していること、送金資金は入金から一週間経過していることも、送金受付の条件となります。
また、必要な書類や情報を提示された上で、銀行側が送金を認めるか判断するようです。
北海道銀行の海外送金で必要な持ち物・情報・書類は、次の通りです。
通帳、届出印
本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、通知カード、個人番号記載の住民票など)
送金先の情報(銀行・支店名、銀行住所・所在国名、受取人の口座番号、受取人名・住所・電話番号)
送金を行う目的
通帳、届出印
法人の確認書類(登記事項証明書、印鑑登録証明書、官公庁から発行・発給された書類など)
法人番号の確認書類(法人番号指定通知書、法人番号を印刷した書類など)
事業内容の確認書類(登記事項証明書など)
来店した方の本人確認書類
送金を行う目的
当該法人の議決権保有比率の合計が25%超などの個人の氏名、住居、生年月日がわかる書類
海外の金融機関からの送金を北海道銀行で受け取る際、以下の情報が必要です。
北海道銀行で送金するのにかかる日数は、送金先の国や通貨によって相当異なるため、手続き時にも目処がつかないそうです。一般的には1~2週間程度かかる銀行が多い印象です。なるべく早く送金したいときは、こちらの海外送金を早くする秘訣を参考にしてください。
北海道銀行の海外送金に関する内容は、以下の問い合わせ先から確認できます。
北海道銀行 国際部
TEL:011-233-1093
受付時間:平日9:00〜17:00(土日祝、12/31~1/3は休業)
営業企画部 EBサポートデスク
フリーダイヤル:0120-44-5589
携帯電話・スマートフォンから:011−818−0393
受付時間:平日 9:00~17:00(土日祝、12/31~1/3を除く)
北海道銀行は海外送金が可能です。かかるコストとして、送金手数料だけでなく、支払銀行手数料(送金人負担の場合)や為替レートに含まれた為替手数料があることを知っておくといいですね。
海外送金に使われる為替レートには常に注意しておくといいでしょう。安い手数料を謳う海外送金サービスでも、為替レートに手数料が上乗せされていることがあります。ミッドマーケットレートで海外送金できるWiseのようなサービスもあります。
海外送金の際には、銀行や海外送金サービスをそれぞれ送金手数料・為替レートの観点から、比較検討してみるといいですね。
ソース
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*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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